吃音を早く克服出来る人、克服するまでに時間がかかる人。
同じ吃音治療法を行っても、その人によって吃音が治るまでに差が出てきます。
その差は何なのか?
今回のお話を理解していくことで、吃音の改善が遅い人も、改善が早い人との差を縮めることが出来きます。
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この記事の目次
吃音が治る人と、治らない人の本当の差
「私は重度の吃音なので、なかなか治らないですよね?」
といったご質問をよく頂きます。
軽度だったらすぐ治るとか、重度だったら治らないとか、幼少時代から吃音だから治らないとかそういったものは、本当は重要なことではありません。
吃音が上手く治っていくか、時間がかかってしまうか、その大きな違いは、そういった原因ではないのです。
私がこれまで大勢の吃音者の方とやり取りさせて頂きました。
そんな中で私が確信していることがあります。それは、吃音が満足行くまで治るか治らないか?
その一番の違いは、その人の「性格」ということです。
性格の違いが吃音治療の差をつける
どんなに吃音が軽度の人でも、自尊心が無く、悲観的で、情緒不安定な人だと、吃音の改善スピードは遅くなります。
逆に、前向きで勤勉で、行動的な人ほど、重度の吃音でも順調に治っていくものです。
「性格」と聞くとそれは生まれ持ったもので、変えることができない」という認識があるかもしれません。
確かに、その人が持つ「性格」というものは、DNAレベルであらかじめ設定されていると言われています。
ですがそれはあくまで「初期設定」であって変えることの出来ないものではないことだけは忘れないでください。
ただ、初期設定されているので、変えようとしないと、自動的にそのままの「性格」でこの先ずっと年齢を重ねて行くということです。
そして、その設定を変えることは実は、さほど難しくはありません。
あなた本来の性格を変えるのではなく、吃音に取り組む時の性格を変える。
ただ、今から、「性格を変る方法」について話していきますが、あなたすべての性格を変えてくださいということではありません。
例えば、自分の親に見せる性格と友人に見せる性格、仕事場で見せる性格、恋人に対して見せる性格は違うはずです。
人や、状況に対していくつもの性格(キャラクター)を持っています。
それと同じように、ここで話すのは「吃音改善に取り組んでいる時の性格」を変えればいいということですので誤解のないようお願いします。
性格を決定する5つのバロメーター
「性格」というと抽象的で掴みどころがない表現ですので、それを一段落として具体的に説明していきます。
まず最初に、「性格」を作るものは5つのパーツから出来ていると言われています。
(心理学の研究者によって、3つであったり、16であったり違いがありますが、平均をとってこの5つの因子が使われることが一般的になります。)
その5つの要因は以下のものになります。
- 開放性(新しい体験を求める度合い)
- 勤勉性(ルールを決めること、自制心)
- 外向性(外からの刺激を求める度合い)
- 調和性(思いやり、繋がりを求めるの度合い)
- 神経傾向(情緒不安定な度合い)
多くの心理学ではこれらの5パーツのバロメーターで分類することによって、個々の「性格」の分析を行っているのです。
5つの項目の採点をしよう。
あなたも、ぜひ今から3分だけ、時間を取ってこの5つの項目を1点〜10点で自己採点してみてください。
開放性は7点、勤勉性は8点、外向性は3点…など、自分自身で点数をつけてみてください。
・・・
実際に、行ってくれましたでしょうか?
5つの内、目安としては1〜3、8〜10の点数を付けた箇所はバランスが悪い箇所となっているということです。
例えば、開放性(新しい刺激を求めることが10点)という人は、とても素晴らしいバイタリティですが、吃音治療に取り組むことに当たっては、マイナスとなるかもしれません。
なぜなら、そういった人は、同じことを繰り返す長期的なトレーニングが苦手だからです。次から次といろんな吃音治療を試し、結局どれも中途半端に辞めてしまうという結果になります。
逆に、開放性の点数が低くても、吃音改善を試す意欲が少ないということですので、その結果、吃音治療は失敗するでしょう。
すべての項目にバランスを
その他の項目も同じです。
吃音を取り組む時は、これらの度合いが小さくても駄目ですし、大きくても駄目なのです。
例えば、調和性など吃音者が高い傾向にあります。
それはいいことなので「高ければ高いほうが良いだろう」と思うかもしれません。
ですが、調和性が高い人ほど、「相手が自分のことをどう思っているか?」ということを考え過ぎてしまいます。
それが吃音にとって不安を増幅させるなどマイナスとなることが多いです。
ですので吃音治療を行うことに関してはこれらのバランスを調整することは大切なのです。
吃音の克服がスムーズに行くか、時間がかかるかその違いは、性格が大きく左右します。
これらの5つの項目のバランスを見て、自分で吃音治療を行っている時の性格をコントロールしていくことで、吃音治療が加速するのです。
性格を変えて行く方法
では、実際どうやってこれら5つのバロメーターを変えていくのか?というと、実際のところそれほど難しくはありません。
心理学では昔は、「その人の性格が行動を決める」と思われていました。
「攻撃的な人は暴力を振るう」「慎重な人は、リスクを取ることを嫌う」など、その人の性格が行動を決めているということです。
ですが、それは本当に正しいのか?
という疑問が持ち上がり、数多くのことを実証した結果、「性格が行動を決める」のではなく、「行動が性格を決める」ということが判かりました。
大事なことなので繰り返しますが、行動が性格を変えていくのです。
有名な実験のお話し
映画にもなったスタンフォードの監獄実験は有名ですが、それは、一般の人を「囚人の役」と「看守の役」に分けて行うと、その人にどういった影響を与えるか?という実験ではがありました。
普通の人々が、看守の役を演じた結果、酷い暴力を振るようになり、理性に歯止めが聞かなくなってしまった。そして、実験が中段されたという話しは聞いたことがあるかもしれません。
それと同じように、行動が性格を変えるということは多くの実験で明らかになっています。
性格は自分でデザイン出来る
例えば、開放性が足りないと思う人は、自分より開放性が高い人はどのような行動をしているか考えましょう。
そして、それを演じればそれが自分の性格に取り込まれるのです。
そして、吃音者にとって一番変化が難しい項目が、5つ目の神経傾向(情緒不安定の度合い)だと思います。
この項目に一番影響してるのは、自信の度合いです。
なぜ、自信が喪失しているのか?
その原因は、明らかで、「感情的に嫌な体験をしたから自信を失っている」のです。
自信を取り戻すには、最も良いのは成功体験を積むことです。
ですが、最初の一歩は他の項目と同じように、「自信のある人を演じること」です。
乱暴に言えば、最初はハッタリでも勇気を持って演じてしまえば、それはいずれ、ハッタリではなく、本物の自信になってしまうということです。
ですので、この5つ目神経傾向を変えることで行き詰まっている人にとって、必要なこと、それは「演じる」といったちょっとした勇気です。
この5つのを調整すれば、吃音の克服がスムーズに
ぜひ、あなたもこの5つのバロメーターを調整してみましょう。
吃音を治して行く方法は確かにありますが、それらあくまで手法です。
方法論だけではなく内面的な問題を調整していくことがスムーズに吃音を治していくことに繫がります。
上記でも言いましたが、「あなた自身の性格を変えてください」ということではありません。
あくまで、吃音治療に取り組んでいる時の性格を調整して欲しいということです。
今回の話しをちゃんと理解し、正しい吃音治療を行なっていれば、あなたも上手く吃音を克服できるはずです。
内面と話し方を変える、吃音克服するためのプロセス
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