現在、海外の研究機関の文献によると、吃音を治していくのにはしっかりとした長期的な吃音治療は必ず必要。
だが、それだけでは不十分だで、通常の吃音治療の他に「この能力を伸ばさなければ、満足のいく結果を得られないだろう」と言われている能力があります。
それが、コミュニケーション能力です。
特に、言葉がつまったり、出てこなかったりという難発性の方ほど吃音治療にプラスしてコミュニケーション能力を高めることにより吃音治療がスムーズになります。
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この記事の目次
難発性の吃音者をサポートしてきた私の実感
私もいろんな吃音の方々とメールでやり取りをしていますが、印象としてはやはり吃音がなかなか治りくい人ほど、コミュニケーション能力が低いと実感しています。
具体的には、メールなどでも挨拶も説明もなしに、いきなり質問の用件だけを送ってくる人もいます。
逆にものすごい長文な上、脱線しすぎで何を伝えたいのかよくわからなくなっていたり、する方がたまにいらっしゃいます。
中には、こちらの事情もお構いなしに、返信が遅れるとメールを何度も送ってこられる方もいらっしゃいます。
基本的どんなメールでも、ウエルカムなのですが、そういう方はなぜか、吃音治療でもスムーズに進行していかない傾向にあります。
コミュケーション能力の向上は吃音治療に欠かせないという海外の文献はやっぱり本当なんだなぁと痛感しています。
コミュニケーション能力というものは、あくまで「能力」ですので、能力というものは訓練すれば増えるものです。
身体能力と同じですね。
どんなに運動音痴でも適切な運動をすれば今よりも上がらないわけがありません。
「能力がない」というのは「能力をつけることをしていない」という状態に過ぎません。
ですので、能力はつけようと思えば遅すぎるということはなく、今からでもいくらでも向上できますので、ぜひ、吃音の方ことまず、コミュニケーション能力の向上を目指しましょう。
言葉が詰まることに影響する4つの能力
では、具体的コミュニケーション能力とは何でしょうか?
何となくは誰でもわかっていますが、漠然としすぎて何を変えていったらいいのかわからないという方も多いと思います。
単純に「他の人と上手に人間関係を築いたりすること」をコミュニケーションだという認識の人も多いかもしれません。
ですが、吃音研究で言われているコミュニケーション能力とは、主に言語学で言われているコミュニケーション能力のことを指します。
言語学で使われているコミュニケーション能力は以下の4つの能力に分けられます。
- 文法能力
- 社会言語能力
- 戦略的能力
- 談話能力
これら4つの能力を向上させることが吃音治療に大きく影響してきます。
文法能力(難発性の吃音の人は特に必要)
文法能力は吃音に最も影響してくる能力だと言えます。
この能力が低いために上手く話せなく、言葉が詰まってしまう人がたくさんいます。昔の私がそうでした。
この能力が足りないことによって非吃音者でも言葉が出てこないという状態になってしまうことも多いです。
どういうことかと言うと、会話の中で言いたいことが上手く組み立てられないとそれだけで言葉が出にくいのです。
また、その組み立てが普通の日本語の文法とあまりにも違い、バラバラだと言葉がスムーズに出てきません。
正しい、文法を瞬時に組み立てる能力、これを向上させていくことで、詰まらずに滑らかに話していくことに繋がります。
吃音者の脳の特徴として、イメージを司る領域が活性化し、言語脳を使う領域が活性化が少ないという事実があります。
話すことをイメージとして、思い浮かべるのは得意ですが、それを実際に言語化、つまり言葉に置き換え正しい順番に並び変えて話すということが苦手な人が多いのです。
もちろん、難発性の方にとって特定の言葉など出てこないという別の状況もありますが、通常の会話、特に緊張した時などはこの能力が働かなく、言葉に詰まりやすい傾向にあります。
ですので、吃音の人はぜひ日頃の会話から、何をいいたか頭の中でまとめて話す癖をつけていきましょう。
社会言語能力
この能力をわかりやすく言うと「空気を読む能力」ということです。
本来吃音のほとんどがHPSですので、共感力が高く社会言語能力の素質は優れているはずなのです。
ただ、その能力が内側に向いていると、過度な心配をし過ぎになり、ありもしない心配をしてしまいがちです。
そういう状態になってしまうと、せっかくの能力が発揮されず、人と接することに苦手意識を感じてしまいます。
心因性の吃音の要因と影響してくる部分ですので、吃音者の特徴でもあるHPSという能力の特性を生かし、この社会言語能力を発揮していきましょう。
戦略的能力
次は、戦略的能力ですこの能力は、コミュニケーションにおいて目標を達成するための能力になります。
何か問題が起きたら、それに対処したり、避けたり出来る能力です。また目標に対して前もって同対応してよいか考え、適せつな表現が出来る能力のことを言います。
吃音者の思考は、会話中、ただ単に「吃音を出ないように・・・」と自分の内側の思考に止まっていまい余計吃音を悪化させています。
外に視点をむけ、さらに未来に視点を向けることが、言葉に詰まる状態から脱出する一つの大事な事柄となってきます。
談話能力
さて、最後ですが、この能力はわかりやすく言うと、文脈を理解し、適切な話しが出来る能力です。
吃音とは関係ないかもしれませんが、単純にこの能力が低い人と話していると話しがあっちこっちに飛んだり、また、話しの流れを理解出来ず、的外れな質問をしたりしてきます。
社会言語能力と同様に、吃音者の特徴であるHSPの人は基本的にこの能力は高いので自分の殻に閉じこもらずに外に目を向けていけば、この能力を発揮でき、よりうまく会話ができるようになってくるでしょう。
難発性を治すには普通の治療+コミュニケーション能力の向上
もちろん、これら4つの能力を向上させることだけでは吃音は治りません。
ですが、吃音を治すためには、吃音治療+この4つの能力の向上が絶対に必要となってきます。
これら4つの能力は短期間で身につくものではありませんが、普段から意識して能力を伸ばすことを頭の片隅においておくと、半年後、1年後には本当に会話が上手くなるはずです。
川村の個人的な意見・・・
私は特に、最初の1つ目の能力、文法能力が低かったです。
人前に立つと、言いたいことがあっても全然言語化できなかったのです。
例えば、仕事中の会話なら、「結論」、「その結論を持った背景」、「その詳細」、「最後にもう一度結論」など話す順番などを意識して話すようにしました。
いまでは大幅にその能力は改善されていると実感しています。
今日お話したことは能力ですので、誰でも練習すればその能力はそれなりには上がります。ですので、自分の幸せのために日々向上することを目指して楽しみながら毎日を過ごしていきましょう。
難発性の吃音を失くしていく、全体的な流れ
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吃音のせいで周りからクスクス笑われ、馬鹿にされるはもう十分です。
言葉が上手く話せず、無能だと勘違いされる日々は終わりです。
とはいえ、吃音克服はほとんどの人にとって可能ですが、道のりは単純ではありません。
吃音改善は全体像やそのプロセスを知らずして取り組むことは、地図とコンパスを持たず登山するに等しい無謀な行為です。
下記の動画は、吃音克服への全体像とそのロードマップになります。
しっかりとしたトレーニングをすれば文章を自由に書けるように、同じように言葉も自由に操れます。まずはこの動画をご覧になることが、吃音の呪縛から自由になる最初のステップになるはずです。
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*動画のコメント欄で多くの方が吃音の状況をシェアして下さっています。合わせてご覧になると参考になるかと思います。
私も小さい頃から吃音で、小学五年生の時男たちにいじめられてました。でもお母さんには自分でコントロールしなさいなど言われ…今です。ですがこれを見て思いました。