吃音症の人は、吃音が出るべき悪い癖というものが体に染み付いています。
体の使い方、呼吸の仕方、会話の癖、考え方の癖など吃音の引き金になる悪癖は多数あります。
また、難発性の吃音の時、言葉が出ないので変なジェスチャーをしたりするのが癖となってします。
それをする事によってより反射的に吃音が繰り返されるとうケースもあります。
吃音者の多くに共通する癖、そして、その他にもあなた自信が作り出した悪い癖という2つの見方があるのです。
そして、その吃音が出る悪い癖は無意識で行っているので注意を払わないと気がつきません。 まずは、その悪い癖に気がつき、修正していくということが吃音改善にとって必要になってきます。
この記事の目次
吃音者に見られる悪い癖
吃音症の人の良くある癖、悪い振る舞いを見ていきましょう。 これらのことが、3つ以上当てはまる人は要注意です。 この癖自体が吃音を増加させている要因になります。
1・別の言葉に言い換える
吃音症の方、特に難発性の吃音を持っている方に多い悪癖が「言葉の言い換え」です。
自分の苦手な単語を、言いやすい単語に言い換えてしまう。そんな人も多いでしょう。
ですが、これは「吃音が出る苦手な単語を増やしてしまう」という吃音にとってとても悪い癖なので少しずつ辞める必要があります。
海外の吃音の研究で、苦手な単語を避けると、その避けた単語の近くのセリフで吃音が発生する確率が増えるとういうことが実証されています。ですので、苦手な単語を避けるという癖は吃音を悪化させる可能性が高いですので、この行為は辞めましょう。
2・早口になってしまう
吃音が出やすい会話のパターンというのが、吃音者の多くに共通します。
その会話の癖というのはいくつもありますが、特に吃音につながりやすいのが早口という会話の癖です。
頭の回転が速い人に多く、思考と言語機能のバランスが取れないという人が吃音者に少なくありません。頭で整理し、ゆっくり話し始めるという癖を付けることが必要です。
3・呼吸が浅い
浅く早い呼吸は、吃音を引き起こします。吃音が出そうな時は、まず呼吸に注意を払ってください。
4・猫背
吃音者に猫背が多いという共通点があります。猫背の要に姿勢が悪いと、肺を圧迫し、呼吸が自然と浅くなります。また、姿勢と精神面は連動していますので、姿勢が悪いほど不安、恐怖などネガティブな感情にアクセスしてしまいます。それが吃音を助長させています。 姿勢を良することを日頃から癖づけてください。
5・目を見て話さない
アイコンタクトが苦手という人が吃音者にとても多いです。アイコンタクトを外すことは自信の喪失につながります。自分の無意識にネガティブな感情を送り込んでしまいます。それは自律神経に反応し、ネガティブな感情が生まれ吃音が出る確率が高くなります。 人と話す時は、良いアイコンタクトをする癖をつけましょう。
6・無駄に体を動かす
言葉に詰まると、大げさにジェスチャーしたり、太ももを揺すったり、頭を振ったりして言葉を搾り出そうとする吃音者がいます。これによって、言葉が出る時も確かにありますが、それは吃音を体に記憶させる悪癖です。余計なジェスチャーの変わりに深呼吸や姿勢を直したりする事に注意を払うという良い癖をつけましょう。
7・喉や口、お腹などに力が入る。
吃音症の方は人それぞれ力を入れるポイントが違いますが、吃音が出る時、どこかに力が入っています。結果、呼吸が喉を塞ぎ、声が出ないという難発性の吃音に繋がります。自分の体のどこに、吃音の時、力を入れてしまうか自分で認識してみましょう。
吃音の悪癖のまとめ
これらは、吃音者に共通する癖の代表になりますが、吃音者それぞれいろいろな悪癖が存在します。 それらを自分で認識し、改善していくことで吃音改善自体をスムーズに行えるようになります。 まずは、吃音者に多く見られる7つの悪い癖を自分に当てはめて改善していってください。