もし、あなたが吃音で悩んでいるとしたら自分は「軽度」なのか「重度」なのか、どちらだと考えていますでしょか?
実際に吃音の重症度チェックなど受けたことのある人は少ないでしょう。
普通の人は他の吃音者と比較することが少ないので、その考えが正しくない可能性があります。
私がたくさんの吃音者とやり取りをしている中で感じているのは、軽度の吃音なのに、「自分は重度だ」と本当に悩んでいる人が多いということです。
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この記事の目次
吃音治療において大事なことは重度か軽度かの問題ではない。
あなたの吃音が軽度から重度どこにあたるのかをチェックするには、言葉が詰まったり、どもる頻度から判断することになります。
まずは、自分がどのくらいの重症度なのか認識した方が良いです。
なぜなら、先ほども申し上げましたように、必要以上に自分は重度の吃音だと間違った認識をしてしまいます。それの想いがさらなる不安、恐怖を作り出し、吃音を治すのに大きな足かせとなってしまいます。
また、重度の吃音だとしても吃音治療を諦める必要はありません。
「軽度だから治りやすい」、「重度だから治りにくい」とは一概に言えないからです。
もちろん、重度の方のほうが改善する期間が長くなる傾向はありますが、スムーズに改善の方向に向かうかどうかはその人の精神的な要因による場合が大きいです。
ですので、まずは自分の吃音の状況を正しく受け止め、吃音治療に向かって進んでいってください。
大事なことは、完璧に、流暢に話すことではありません。
少しずつでも今よりも吃音を良くすることです。
現状よりも改善の方向に進んでいるかどうかが大事です。
吃音の重症度チェック
吃音のチェックは100語の言葉の中でどれだけのワードが詰まったり、どもったりするかその頻度から判断するのが一般的なチェック方法になります。
吃音者の平均的な頻度は10%前後というデータがあります。
このデータは実際に海外で吃音治療を受けている被験者の重症度チェックのデータです。
本当に軽度の吃音症の人は治療期間などに行かない人が圧倒的に多いので、実際の数値はさらに下がると予測されています。
ですので、多くの吃音者達は軽度〜中度(中の下)ほどの吃音者となるでしょう。
軽度〜重度のチェック
話している中でワードに対する吃音の度合の%になります。
- 軽度 5%以下
- 軽度〜中等度 5%〜10%
- 中度 10%〜5%
- 中度〜重度 15〜20%
- 重度 20%以上
また、非吃音者でも100のワードの中で2%は吃音者と同じように、言葉に詰まったり、どもったりします。
これは非常に大事なことで、吃音治療を行っている人の中で、とてもスムーズに吃音が改善していっているのにも関わらず、1つの失敗を多きく取らえてしまう人がいます。
「また大事なとこで吃音が出た」「吃音が治ってない」と認識してしまうと、本当は良くなっているのにも関わらず、ネガティブな思考の殻に閉じこもってしまいます。それが余計に言葉が上手く出なくなるという悪循環を起こしてしまいます。
ですので、先ほども言いましたが完璧である必要はありません。普通の人も、たまに言葉でなかったり、どもったりもします。それが緊張する場面ならなおさらです。
あくまでこの重症度チェックは一つの目安です。
この吃音のチェックはあくまで一つの指標として捉えてください。
吃音のチェック自体が本当に意味で正確に出来ません。
吃音は状況によって変化する。
当然、「大勢の前で挨拶、スピーチ」をするとう状況、「電話」、「上司と話す」などという緊張状態が高い状況の場合は、ほぼ全ての人がチェックのパーセンテージは跳ね上がります。
この重症度チェックはあくまで、専門家の前で吃音者がチェックを行うとう状況で行われています。
ですので、一般的に言えば、「知らない人と話す」程度の状況で想定して頂ければと思います。
「大勢の前で話す時は100%どもる」という状況でもそれは重度の吃音ということにはなりません。
また、このチェックの問題点として専門家の前で吃音者が話している時に無意識に「苦手な言葉の置き換え」を行っている可能性が否定出来ないという問題点もあります。
ですので、この重症度チェックはあくまで一つの目安として考え、あなたの吃音は大体どの程度なのか?
それを受け止め、今のよりも前に進んで頂けれと思います。
吃音の軽度〜重度のチェックのまとめ
- 軽度の人でも自分は重度だと思い込んでいる人が結構いる。
- 吃音者の平均は軽度〜中度(中の下)くらいの度合い。
- 普通の人でも2%は、詰まったり、どもったりする。
- 吃音治療で大事なことは、今の状態を客観的に受け止め、今よりも良くしていく事。
吃音と向き合い、変えていくためのプロセス
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