子供は天使
今回の記事はよくご質問を頂きます、「子供の吃音対応」に関しての回答です。

話す言葉も多くなってきた3歳、4歳のお子様が、言葉に詰まって話せないのが気にかかり、ご相談してくる方が多いです。

その中で、先日メールを頂いた方のものをピックアップさせて頂きました。

この親御様も子供に対して愛情が深い、素晴らしいお母様だと感じました。

ですが、その我が子を思う優しさ故に、”良かれ”と思い行ったことが、より子供のどもりを悪化させてしまう。

子供の吃音を治そうとするがために、
そういった悪い対応をしてしまうことが本当に多いのです。

同じようにお子様がどもりで、心配な人はぜひ今日の記事を読んで頂きたいと思います。

 

吃音が酷くなってきたので子供を病院につれていったのですが・・・

*ご質問とその回答につきましては、個人の特定を避けるために一部改変、長いメールですので抜粋、要約をしております

今日は、私は6歳の男の子をもつ母親です。

彼は小学校に入学する少し前まで、特定の行の発音があまりできず、
焦った私は無理に発音の練習をさせてしまいました。

その後発音は良くなりましたが、一年生の途中から、妹の名前を呼ぶのに吃り始めました。

話す時に口に力が入っている感じなので、力を抜いたらとか気にするようにさせた結果、
妹の名前は呼べるようになったのですが、他の言葉が吃るようになってしまい
今は自分の名前も上手く言えない状態です

自分の名前が言えなくなってしまった原因は、
自分自信の事を名前で呼んでいたので、そろそろ 「僕」とか「俺」とかで言ったら?

とか、友達にバカにされるよ、とか彼が傷つく前になんとか変えようと
心配して私があれこれと、気にさせることを言ってしまったせいなのかと今は思っています。

吃りも発音と同じように思っていたので、
病院の言葉の訓練のようなところで訓練すれば良くなると思っていたのですが、
最近病院へ連れて行って初めて吃りは脳が関係あると知りました。

そして、7割くらいしか改善されず、なかなか治らないだろうということと、
原因は母親の教育の仕方や周りの環境によるもので、
トレーニングは一斎せず、ストレスを与えないよう家庭環境を整えるという治療方法でした。

確かに教育やしつけの面で厳しく接してきました。

我慢させてしまったことも沢山あります。
病院ではとにかく甘えさせてストレスを無くしてあげることが大切だと言われました。

その後、深く反省し今までの対応を改めようしてます。
また息子は話す時に早口で話します。

それも原因ではないのかと思い、もっとゆっくり話したほうが…
と息子に伝えたほうがいいのか迷っています。

病院では話し方とかに関しても何も指摘せず、ただ自然に…と言われています。

また、家庭環境を整えながら、トレーニングのようなものを病院でしたらどうかと言ったら、
吃りを認識させてしまうという事と、

話せるようになった言葉も一週間や一ヶ月でまた元に戻ってしまったり、
そのことで本人が余計に落ち込んでしまうなどで、
トレーニングのようなものはしない方がいいとのことでした。

実際どのように子供にアドバイスし対処したらいいのかがハッキリとわからず悩んでいます。

どうしても治してあげたいです。 このメールだけでは詳しくわからかいと思いますが、
是非川村さんに今後の対応をアドバイスいただけたら…と思います。  

(参考:吃音治療で病院を考えたなら

親が吃音に対する認識を変えないと、子供は傷を負う

こんにちは、川村です。

6歳のお子様が吃音だということですね。

病院でお話をお聞きになったように、
幼児吃音は親がトレーニングをさせようとすると悪化してしまうことが多いです。

吃音の原因そのものはストレスなど心理的なもではありませんが、
心理的なもので吃音は悪化します。
(参考:吃音の原因そのものはストレスではないが・・・

特に、子供は大人にくらべ周りからの影響、
特に親からの心理的影響を受けやすい時期ですので、
暖かく見守って上げることが一番大切なことになります。

私の考えは、病院の先生がおっしゃった、
「甘やかす」とはニュアンスは違います。

「甘やかす」のではなく、
子供を今のままで完璧だと認めてあげることだと思います。

親が、もちろん子供のためを思って、
吃音を治そうと、発声練習などをさせるのですが、

子供にとっては、
あなたには欠陥がある」という気持ちを植え付けられてしまいます。

それを感じた、子供は、人前で話すことを恐れ、社交性がなくなります。

 

吃音を理由に失敗をおそれチャレンジする勇気を失います。

無理矢理治そうというのは、その子供にって、
吃音が治らない=欠陥だという認識を与えることになります。

実際、吃音者の多くは、
ハイリーセンシティブパーソンだと言われています。

ハイリーセンシティブパーソンとは何かというと、
とても感受性の強い人間です。繊細なためストレスを受けやすいので
吃音が出やすい人たちです。
(吃音者の8割〜9割はハイリーセンシティブパーソン)

裏を返せば、とても共感力が強く、
相手の気持ちを考える能力が高く、優しい人が多いです。

 

また、吃音者の原因は脳だという話しもありましが、
吃音者の脳は、言語を司る左脳ではなく、
想像力の右脳に偏った使い方をしていると言われています。

逆に言えば、想像力が高く芸術性に優れています。

お母さんが、自分の子供の吃音を欠陥だという認識でいると、
子供は必ずそれを感じとります。

そして、傷つきます。ですんで、今のままの状態でも
素晴らしいのだと子供にも伝えてあげてください

 

私どものところで行っているカリキュラムは
大人に向けてのカリキュラムです。

吃音の改善は、時間がかかり、また自発的に行わないといけません

ですので、親が子供にやらせるというのは、結果的に難しいです。
もし、子供がこの先、何年後か自分で吃音を治していきたいと言ったら、
その時はサポートして上げるのは構いませんが、お母様みずからやらせるのは逆効果になってしまいます。

それではも、お母様から見れば口を出さないというのが一番難しい課題だと思います。

ですが何度も繰り返しますが、幼少期に子供の吃音を否定する事自体が、
彼の人格形成に悪い影響を及ぼす可能性が高い繊細な問題です。。

 

ですので、今のお子様を100%認めて、本人に自信を持たせてあげることが、私は、今のお子様に向けて出来る最善のサポートだと思います

「本人に自信を持たせる」というのは、会話というとではなく、
お子様は他に、たくさんの素晴らしい長所があるはずです。

どんな人にも良いところ、悪いところはあります。
親御様がお子様に対して悪い面ばかり心配していると、お子様は自分に対して自信がなくなります。

親御様がどもりのことを気にすればするほど、お子様は自分に自信が持てなくなります。
なので、もっと良い面にフォーカスし、子供の自尊心を育むことが結果、お子様の吃音も良い影響を与えます。

よく頂く心配が、「どもりのせいでいじめられないか?」ということです。
もちろん、きっかけにはなるかもしれません。

ですが、問題は「どもりあるからいじめられる」というよりも、
どもりを気にしすぎた結果、

  • 自分の発言ができなかったり
  • おどおどした態度をとってしまったり
  • 消極的になったり

そういった副次的な原因が最もいじめにつながっているように観えます。
(私自信、幼少期、思春期といじめにあって来た経験からもそう思います。)

もちろん、幼児吃音対しての考え方は人それぞれ違います。
私だけの意見を決して押し付けるはけではありません。

私自身のスタンスとしてそう考えているということですので、
同じようなメールを今まで何通も頂いていますが、一貫して同じような回答をいたしております。

 

*上記の相談の方からの返信です。

なんとなく、自分がどうあるべきかわかってきた気がします。 川村さんのコメントを見て、とても勇気ずけられました。 気長に見守って行きたいと思います。 ありがとうございました!
 

 

【追伸】吃音の子供を持つ親について【重要】

もし、お子さんが吃音で親も吃音ならば、まず、親の方から本気で吃音改善に臨まないといけません。

親が吃音だと50%の確率で吃音に発症すると言われています。
子供は親の話し方の影響を強く受けます。

ですので、すでに親子とも吃音なら、まず親の方から吃音を治し、
その姿を子供にみせなければいけません

もし、そういったケースであれば親御様が、
お子様のためにもまずは、親御様から吃音の改善に臨みましょう。

親御様の話し方が変われば、お子様にとっても影響があります。

まずは、吃音に関する知識を深め、変えていきましょう。

(吃音に対しての知識がまだ少ない場合は、こちらの記事がおすすめです。)
どもりの5つの原因
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