「英語を習得すると吃音が改善する」
という噂を聞いたとがあるの人もいるかもしれません。
また逆に、「2カ国語を話すバイリンガルの人は吃音になる確率が高い」
といった論文もあります。(著書:Peter Howell)
そして実際のクライアントで良く聞くケースは、
「英語の時は吃音が出ないのに、日本語を話す時に吃音が出てしまう」
実際、第2言語の習得は吃音治療の役に立つのか?そういった議論がされています。
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英語学習における吃音改善のヒント
第2言語を習得することによって、人それぞれ吃音にとってどう影響があるのか?
それぞれの意見を聞いてみましょう。
否定派
まずは、否定的な意見、「バイリンガルの人は吃音率が高い」
そのような事実から英語など2つ目の言語を学ぶと吃音に悪いのではないのか?
といった心配をされる方もいます。
ですが、実際のところそいいったバイリンガルと吃音に関する文献は多数ありますが、
関係性が解っているのは幼児期のころ、2つの言語を同時に学ぶと吃音になる確率が約2倍になるという研究結果です。
ところが、幼児期の事柄なのに、2つの言語を話すと吃音になりやすいといった噂になってしまったという経緯があります。
成人の吃音者が心配する必要は全くありません。
また幼児期に2つの言語、例えば英語など同時に学ぶと数字だけ見ると、確かに確率は増えますが、幼児期にバイリンガルの環境にあることはそれ以上に恩恵を受けることが出来るでしょう。
肯定派
「英語を習得したら吃音が治った」という意見。
私も昔そういった噂を聞き英語学習に期待を持っていた時期がありました。
私の英語の習得レベルが低いので、スラスラと英語を話す人と違うのかもしれませんが、
私自身は、むしろ英語で話そうとする時の方が吃音が出てしまいます。
私のクライアントの中で、英語を話す方は何人もいましたが、
「日本語、英語どちらも吃音が出る」という方と、
「英語の時だけ吃音が出ない」という方だけでした。
ですので私の知っている限りでは、英語習得が直接吃音改善に結びついた事例はありませんでした。
英語で話す時の心理状態との関係
実際に、英語を勉強した人で、「英語で会話する時は吃音が出ない」という人は多いのです。
それは何故なのか?
普段なら吃音は心理的プレッシャーがかかる時のほうが酷くなる傾向にあります。
ですので、普通なら英語で話す方がプレッシャーがかかるので英語の方が吃音が酷くなるのが当たり前だと思います。
なのに、英語で話す時の方が吃音が出ない。しかも、「英語がペラペラというわけでもない人でも英語で話す時は吃音が出ない」
そういう人も実際多いのです。
英語で話す時、吃音が出ない理由
英語など「第2言語で話す時は吃音が出ない」という理由は脳の使い方、脳の言語処理の癖などの違いということが挙げられるでしょう。
第1言語と第2言語では言語を司る脳の領域で違いが出ます。
つまり、日本で育っている人が日本語を話している時と、その後、習得した英語を話している時では言語を司る脳の活動場所が違うことが判明しています。
普段の会話とは少し違う脳の使い方をしているので、吃音になりやすい脳の癖が取れていると考えられます。
これは、「左利きの人が右利きにしたら吃音が治った」という話しにも繋がります。
利き手を矯正することで脳の使い方の癖が変わり、吃音が改善したのでしょう。
以前、書いた記事エミリーブラントが「他者を演じることにより、吃音が改善していった」というのも同じ理屈です。
もちろん、どの吃音者も利き手を変えることで改善するわけではありません。
ただここから学べるのは、吃音を発生させやすい脳の使い方というのがあり、それを矯正できたら今よりも吃音が改善していく可能性は高くなります。
いつもとは違う、会話の仕方、体の使い方、考え方をしていくことで、あなたの吃音が今よりも改善していく可能性は高いということです。
吃音改善にはこのように物理的な脳の癖という側面と、心理的な側面の両方を改善していく必要があります。
どちらか一方では、なかなか吃音改善につながらないということです。
ですので、海外の吃音治療では統合的、包括的な吃音治療がスタンダードとなっています。
あなたも、今までどちらかの側面しか考えていなかったとしたら両方の側面から吃音治療を考える必要があるでしょう。
吃音を本質から改善させていくには?
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吃音のせいで周りからクスクス笑われ、馬鹿にされるはもう十分です。
言葉が上手く話せず、無能だと勘違いされる日々は終わりです。
とはいえ、吃音克服はほとんどの人にとって可能ですが、道のりは単純ではありません。
吃音改善は全体像やそのプロセスを知らずして取り組むことは、地図とコンパスを持たず登山するに等しい無謀な行為です。
下記の動画は、吃音克服への全体像とそのロードマップになります。
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