事例:カリキュラム2ヶ月目で得られた気づき

あなたの吃音改善がうまくいくかどうかは、実は、最初の1~2ヶ月が一番重要になってきます。

吃音を変えるには、吃音改善のトレーニングを楽しみながら取り組むことが大切になってきます。

どうやったら楽しめるのか?

その答えは、「成功体験」を得ることです。

誰しもが、頑張っても全く成果がなければ途中で挫折してしまいます。

ですので早めに成功体験を得ることで、吃音改善のトレーニングに対する捉え方は全くといっていいほど変わってきます。

私は格闘技が大好きなのですがその理由は、昔、格闘技ジムに入りたてのころトレーナから「かわむらさん絶対センスあるよ!」と褒められ調子に乗ってしまったのが原因です。

そういった「自己効力感」が得られると、灰色だった世界が色づくように、目の前の取り組みに対して見ている景色が変わります。

そうなると楽しみながら継続できるようになるのです。

今日、紹介したいのは、6ヶ月のカリキュラムを参加された方の「気づきの経験の報告」です。

吃音改善にチャレンジしている1~2ヶ月の中で、「こうやったら、前よりもうまく話せるようになった」という成功体験をフィードバックの中でいただいています。

他の方の「気づきの報告」をご覧になることによって、今後、あなたも成功体験を得られる大きなヒントになりますので、ぜひ一読ください。

気づきの報告:1人目

まずカリキュラム1回目の、「Speak more slowly and clearly 発する言葉をできるだけやさしく丁寧に扱う」という部分を聞いて、いかにこれまで自分がそうできていなかったかを痛感し、それに伴って発話するということに関するメンタル的な心構えや気持ちを大きく見直すことができました。

気づきの報告:2人目

初回のカリキュラムで話していた4つのことを総合して意識していった結果、相手との会話の中で、その話の内容だけでなく相手の話し方や言葉の間隔や発話のスピードをよく聞くことができるようになりました。

またそれに合わせて会話する楽しみを発見したように思います。そしてそういう時は大抵話し方は普段よりゆっくりとなり、笑いが多くなり、吃音は出ず、出ても前ほど気にならないような気がします。

気づきの報告:3人目

吃音改善のトレーニングを行っているおかげで話さなければいけない場面でも、拒否する気持ちが減り、以前よりは冷静に臨めるようになりました。

自分に余計なプレッシャーをかけずに「自分のやるべきことをやるだけ」と静かな気持ちでいられることが増えました。

他にも、意識していないけれど、吃音のせいにして自分に制限をかけてしまっている部分もあると思います。どちらかと言うと受け身ですが、更にもう少し進んで、自分から積極的に話す、コミュニケーションが出来きていると感じています。

このプログラムのおかげで「失敗=対処すべき課題」という捉え方に頭がプログラミンされていますので一時的にはマイナスの感情になりますが、対処法を模索(今までとは違うことを行う)という行動に変換することによって、立ち直っています。

昔は「みんな普通にできることなのに、自分は普通に話すこともできない」など、思って自己否定をひどくしていた時期もありました。それを振り返るとその時は、自分の当たり前だと思っている姿から「引き算」の思考でした。

うまく行かなかった度に情けない気持ちになっていたと思います。

このプログラムでゼロベース思考という思考法を学び、「うまく話せないのが自分の特徴だ」というのを受け入れて(諦めにも近いかもしれません)今の状態が自分のゼロの状態だと思ってからが、スタートになったと思います。

今のうまく話せない状態よりも、ひどくなればマイナスですが、たとえ上手く話せなくても、今よりも少しでもマシになればプラスです。

結果、小さな成功体験が多くなり、それを繰り返すことによって成長しています。自分の理想の姿から引き算して考えると、失敗ばかりになり、それが余計に自分の向上の足を引っ張っていることに気づかされました。これからはより成長できると確信しています。

気づきの報告:4人目

まず吃音に関する知識が付けばつくほど、メンタル面、考え方自体に大きく変化がありました。

可塑性、いつからでも(物理的な振る舞いや習慣でさえも)変わることができる、という考えが実感として宿ったことが、吃音に関わることに限らず、自分にとっての大きな展望の開けになりました。

気づきの報告:5人目

最初の動画で学んだ3つの話し方を意識することによって、今までよりおも断然話しやすい感覚はあります。ストレッチ法も難発の改善に、日常生活で使えることを実感しました。

気づきの報告:6人目

自分の中に、良い会話のイメージが徐々に出来上がって来ていて、調子のいい時はそのイメージに沿った話し方が出来るようになっています。

また、多少詰まってもこれまでのトレーニングのおかげで「ここから会話を立て直せる」と気持ちを強く持てる時もあります。

まだ、緊張度の高い場面では吃音が出るなど調子に波があります。ただ「緊張している=吃音が出る」とは考えず、緊張と吃音を切り離すことを意識すると、幾分気持ちが楽に持てます。

また、その際「自分はトレーニングを行って改善していっている」ということが少なからず自信を与えてくれます。

気づきの報告:7人目

ブロッキング起きた時、喉に力が入って息を強く吸っていた。

そのために、呼吸をゆっくりするようにしています。

スピーチマッスルを観察して、肩に力が入って、喉に力が入ってブロッキング起きていたので、ゆっくり話し、呼吸をゆっくりするようにしたら、どもることは少なくなりました。

気づきの報告:8人目

やはり、タ、ト の発音で苦戦します。根深いですネ。

40年の蓄積だから、簡単には変わらないのが当たり前、相応の時間を覚悟して、地道に継続あるのみです。1ミリずつ前進するつもりで。

しかし、原因が分かっているし、無理にやると益々酷くなる(悪い発声が定着する)ので、きっぱり止めて、ストレッチ法や抑揚をつけた発声を繰り返す等、良い発声を上書きして少しずつ無意識の反応にまで定着させていくという対策も分かっている事は大きな前進と思う。

気づきの報告:9人目

ボイスレコーダーで録音した声を客観聴したり、ZOOMでコーチングセッションしている自分の顔を客観視するようにしてよりはっきりと口を動かすようになったことで、滑舌や吃音の発生に良い影響があったと思う。

気づきの報告:10人目

一度、昭和天皇の話し方(玉音放送やその他の会見)コーラルリーディングしましたが、日常的にこの話し方をするのよろしくないと考えております。しかし、普段より詰まらずに話せることから抑揚やメロディがキーになるということがわかりました。

気づきの報告:11人目

スピーチマッスルの観察につきましては、川村様からのご回答も踏まえまして、どうやら吃音時は、喉の筋肉が硬直、或いは震えているということが判ってきました。それを理解できてからブロッキングが解除できる確率が上がってきました。

気づきの報告:12人目

ストレッチ法やスピーチマッスルを通して変化が見られました。

会計時、患者さんを呼ぶ際に、勢いをつけて無理して発声しなくなりました。

また直前に小さく(アー)と言ってから呼ぶようなことや、息を思い切り吸って吐いてる途中に声を出すような不自然な発声が減ってきました。

気づきの報告:13人目

心で焦っていてもゆっくり・はっきりと発語できたとき。「焦り」「不安」といった負の感情と、「声を出す」という身体の動きを連動させないようにすれば、かなり吃音は改善させられるのではないかと気づいた。

気づきの報告:14人目

改善を実感しています。特にスピーチマッスルの観察において、会話の際に力が入る部分、緊縮する部分がわかってきて、意識してそこの力を思いっきり抜くだけでも会話がスムーズになってきました。

自身は不安・恐怖などの心因性が強く吃音に影響していると感じていますので、今後イメージトレーニングを強化していくことで、吃音改善を更に深めていきたいと思います。

気づきの報告:15人目

吃音が出ても長引かないようになった気がします。

以前は一度吃音がひどくなると1週間以上は声の出し方が分からなくなっていましたが、カリキュラムで話しているやり方のイメージトレーニングやコーラルリーディングを行うと悪い流れを断ち切れるようになり、今は23日くらいで徐々に元に戻れるようになったように思います。

気づきの報告:16人目

大事な発表の場面に臨み、思ったよりだいぶスムーズに話すことが出来ました。

どもってしまうのではないか という恐怖感はとても強いものでしたが、発表が成功した会場のイメージを持つことに努めました。

それでも、やっぱり失敗したら辛いよなーという思いが何度も〃〃浮かび、完璧に成功のイメージを持つことが出来たわけではなかったと思います。でも意識的に成功イメージを入り込ませ得たのが、本番ではよい方向に作用したと思います。

気づきの報告:17人目

このカリキュラムを受けてから、話し方そのものを根本的に変えてみました。

早口だったのを、ゆっくり抑揚をつけてを意識してを繰り返す事で吃音も減り会話も楽になりました。

気づきの報告:18人目

上手く話せる期間は自分の声ではなく、内容に意識がいっているようにも思います。上手く話せない時期に内容に意識を向けるよう意識しています。

気づきの報告:19人目

高校も三学期が始まり、また課題で発表することもありました。

二学期までは、発表課題があると聞くと物凄く嫌な気持ちになり、発表なんてしたくないと学習内容も頭に入って来ませんでしたが、今回は発表があると思っても、程よい緊張が来る程度で気持ち良く終えることが出来ました。

学校の事務室に電話をかけることもありましたが、カリキュラムで学んだ内容を思い出し、躊躇することなく電話をかけることができ、初めは吃音が出てしまいましたが、すぐに修正でき、その後はほぼ詰まること会話ができました。

指名をする先生の授業を受けている時の「当てられたら嫌だな」というプレッシャーもほとんど感じなくなりました。以前よりも難発性の吃音はかなり減り、言葉が何秒も出ないということはほとんどなくなりました。

気づきの報告:20人目

コーラルリーディングを行なった後に、妙に普段よりも言葉が出やすいものと感じた日が何回かありました。いつも吃音時に硬直或いは震えている首(喉)の筋肉の感覚が一切感じなくなっていました。

気づきの報告:21人目

先日、友人と飲みに行って動画を取られました。私の趣味について友人がインタヴューするというお遊びみたいなものです。お酒も入ってリラックスできているので特に緊張もなく山登りの楽しさをあれこれ話しました。

翌日なんとフェイスブックに勝手にアップされていました。(直ぐに削除してもらいましたが)思わぬ形で自分が話している姿を目にした訳ですが、考えてみればカメラを向けられても全く緊張を感じずにしゃべり続ける事が出来ると分かったのは大きな収穫でした。

この経験を利用してイメージトレーニングに活用できるなと今は感じています。時には自分自身で動画を撮って、なりたい自分の話し方に段々と変えていきたいと思います。

気づきの報告:22人目

動画の6回目がとても参考になった。吃音があっても、勇気を出して電話をすること。たぶん周りからバカにされながらだと思うが、それでも勇気を出して電話することが、自分のスピーチマッスルを観察する機会となり、改善へと向かったと思う。

気づきの報告:23人目

上手く話せるのは、目線を上にあげ、ゆっくりと話す事を意識している時だと思います。

反対に上手く話せないのは、目線が下にいき、早く言いたい事を伝えなければと焦ってしまっている時だと思います。

気づきの報告:24人目

以前、また授業で発表があり、その時の原稿を自分で録音してコーラルリーディングを行っていました。おかげで録音していた音声と本番の違いが10秒遅れしかなかったので効果を実感できました。

気づきの報告:25人目

物理的な振る舞い部分、私は姿勢やアイコンタクトに問題があり、それを変えてきたことで、全体的に改善できていると思います。

特に朝礼で皆の前で発言する時に、この2つを意識することで、恐怖や緊張が減り、結果吃音も減ってきました。

また、以前は吃音が出そうになると言い換えをしていましたが、最近は減ってきていますし、予期不安自体が減ってきたと感じます。

気づきの報告:26人目

声帯が開いていて緊張せず堂々としてるとき 自分から電話かけたときはどもってしまうけど相手から電話かかってきたときは緊張してないからどもりにくいと感じた。

プレゼンでは第一声はいいづらいけどあとはスラスラ話せて緊張感があったけど喉が開いてる感じだった。まずは喉の緊張をコントロールできるようになったのが良かったと思う。

気づきの報告:27人目

言い換えや「えー、あー」などの言葉を入れてしまったり、早く会話や発言を終わらせたい気持ちから、一気に喋ろうとして呼吸が浅くなります。大勢の前の発言では、自信の無さから姿勢が縮こまったり、身体に余計な力が入っている気がします。

言い換えなどはなるべく止めることを意識して、以前の半分近くには減りました。吃音に関わらず普段から身体に力が入りやすいようです。

あがり症の私はこれはもう正確だと諦めていましたが、「リラックスできるようになるのはスキル」とアドバイスしていただけたので、何かある度に力を抜くようにしてから、会話の中でも言葉が全く出ないことは減ってきたことを実感しています。

 

最後に…

このカリキュラムが自信を持っていることは、参加された方のほとんどが「話すことが楽しくなった」という感想をいただけることです。

今まで辛かった「話す」ということが、楽しみに変わる。

もし、そうなったら毎日にどれだけ影響するか想像してみてください…

私自身の感想を言えば、本当にいろんなことに積極的になれるようになりました。
吃音を乗り越えた時は30代でしたが、その後が私の本当の青春時代でした。

このカリキュラムで同じように感じていただける方が増えたら私も幸せです。